ヘンリク・シェリングのヴァイオリンコンチェルト

ヘンリク・シェリングベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲については、個人的思い出があります。

社会人になってからだと思うのですが、朝のNHKの放送開始前にカラーバーからしばらく白黒の画面のゆがみを検証するような画面が出てそれから子犬のうろうろする放送開始直前の動画になっていたような記憶があるのですが、
その子犬のでる直前まで、BGMで流れていたのが 当時 確か シェリングの演奏するベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲だったと記憶しています(指揮はイッセルシュテットハイティンクだったのか記憶がありません)。いつも途中で切れてしまうので少し残念だなっと思っていました。

ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲

ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲

ベートーヴェンの協奏曲はLP時代にオイストラフとクリュイタンスの演奏を聴いていたので、シェリングの少し線の細い音よりオイストラフの太い音のほうが好きだったので、その朝の目覚めの音楽は気にしながらも特に聞いてみようとはしていませんでした。

ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲

ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲

シェリングで大事にしていたのは、なんといってもシューマンのコンチェルトです。これはLP時代にはシェリングのものぐらいしか店頭では見つからなかったと思います。当時はまだ輸入盤の比率が少ない時代ですから国内版ではフィリップスから廉価版で出ていたシェリングドラティの廉価盤ぐらいしか見当たらなかった(実際の録音はマーキュリー)。メニューインのEMI盤は廉価版ではなかったし店頭にもなかった。

メンデルスゾーン&シューマン:ヴァイオリン協奏曲、他

メンデルスゾーン&シューマン:ヴァイオリン協奏曲、他

シューマンはCD時代になってクレメルのものが出てきて、アマゾンやHMVで検索すれば種類は多くはないにしてもそれなりにあるから昔に比べれば聞く気があれば結構簡単に手に入る。

で、最近シェリングの演奏をベートーヴェンでもブラームスでも好んで聞くようになりました。

Die Hussiten / Cto for Violin & Orchestra

Die Hussiten / Cto for Violin & Orchestra


Wikipediaで見ると「シェリングは、ドイツやフランスで学んだ結果、ヨーロッパのあらゆる地域の演奏スタイルを吸収した。その意味では折衷的な演奏スタイルであり、同時代のヴァイオリニストに比べると、とりたてて個性的とはいえないものの、どの時代の、どの地域の作品も弾きこなすだけの柔軟さや器用さを兼ね備えていた。」とのこと。

バッハを得意としていたように、その演奏のスタイルはどちらかいうとスタイリッシュ&アッサリ系なのでフィットしたのかもと思っています(でもロマンティックではありますが)。ジネット・ヌブーのブラームスは情熱的ですが少し引いてしまうしまうし、かといってハイフェッツはかっこよすぎるので、間をとってシェリングです。(^^♪

ところで最近読んだ本では