アルトゥーロ・ベネデッテイ=ミケランジェリの『葬送』

 ショパンのCDで聞くのは ポリーニの練習曲ぐらいであとはこの『葬送』ソナタぐらいしか聞いたことないので、演奏の良し悪しについては全~然わかりません、好みだけで、書いてしまいます。

 ショパンの葬送で最初に聞いたのは、ホロヴィッツのCBSソニーの録音だったと思いますが、このスタジオ録音なんとなく突き抜けるようなところがなくて、うーん もうひとつなのです。

Sonata No 2 / Etude-Tableau / Arabesque (Sl)

Sonata No 2 / Etude-Tableau / Arabesque (Sl)


 あとはポリーニぐらいしか聞いていないのですが、
 ポリーニの以前の2番&3番をいれたものは、迫力はあるんですが、アポロンの申し子ならではのバランスのとれた演奏って感じ。

Piano Sonatas 2 & 3

Piano Sonatas 2 & 3


 新録音は、懐かしそうに演奏している感じで、切迫感がないのが少し物足りなく思います。

ショパン・リサイタル

ショパン・リサイタル

 
 大昔の名盤 コルトーラフマニノフの演奏も音が貧しいので生々しさに欠けていて、いつも聴く演奏にはならないんですが、
 ただラフマニノフの演奏はミケランジェリの演奏に近い感じがします。
Chopin: Piano Sonatas 2 & 3

Chopin: Piano Sonatas 2 & 3

RACHMANINOFF PLAYS CHO

RACHMANINOFF PLAYS CHO

 吉田 秀和さんの本に ミケランジェリの尊敬するピアニストとして名前が挙がっているのが、ラフマニノフとホフマンの2人なのですから
 けっこう影響を受けているのかもしれませんね。
 
 もしかしたらアルゲリッチぐらいがあれば一番の名盤になるのかもしれないのですが、生憎持っていない(~o~)。 
 
 で最後はミケランジェリ
 ミケランジェリの演奏は全般的にごつごつした印象の演奏で あまり前へ進んでいかないイメージなのですが、
 ミスタッチがないテクニックではBBCレジェンド盤、


 残響が多すぎるのが「オール・ショパン・リサイタル」ですがバランスはとれているかもしれません。

アルトゥーロ・ベネデッティ=ミケランジェリ ショパン・リサイタル、プラト1967

アルトゥーロ・ベネデッティ=ミケランジェリ ショパン・リサイタル、プラト1967


 もう少しいい音で聞きたいときは時々ドキッとするミスタッチもありますが、東京ライブ。

 東京ライブぐらいになると、第1楽章でミケランジェリが演奏したいと思っているものに少し指がついていっていない感じもあるのですが、
 そこが逆にある種の悲壮な迫力があって、ショパンの激しい思いが迫ってくるようで聴き応えがあります。

 このミケランジェリの演奏を聴いてからポリーニホロヴィッツを聞くと、少し生ぬるく感じてしまうのです。

お題のミケランジェリさんの YouTube動画をどうぞ。(^.^)(残念です、もう見られなくなりました。)

この動画はDVDでも出ているものです。