最近ブラームスのピアノ曲が多いな。

 音楽を聴くのは、通勤時が多い。家では娘の相手で結構時間をくってあまりゆっくり時間を取れないし、娘が寝た後は奥さんの話を聞いているし、そのあとは昔と違ってすぐ眠くなるし、で結局iPodが活躍する。
 その往復の通勤時にはポッドキャストを聞くことも多いが、音楽を聴くときはなんとなくブラームスの比率が高い。特にピアノ協奏曲の第1番。

ブラームス:ピアノ協奏曲第1番

ブラームス:ピアノ協奏曲第1番

 第1番はそんなにiPodにダビングしていない。入っているのは、ブレンデルアバドポリーニアバドバックハウスベーム、ツイマーマン/ラトル、最近ギレリス/ヨッフムが加わった。
 2番はバックハウスとかポリーニとかが聞いていて気持ちいい。ギレリスも聞ける。でも リヒテルはあまり聞く気がしない。
 なぜか2番はテクニックに長けているアッサリ系のピアニストの方が聞きやすい。
逆に1番は少しロマンティック、もっといえばブレンデルのようなマニエリスム的な演奏する人に向いている。シューマンもそうですが、ブレンデルは微妙なニュアンスをつけて弾きわける。それが若いブラームスの無骨な北方的音楽に陰影をつけてくれる。
(ただ最初に聞いた1番がブレンデルイッセルシュテットだったからかも、^_^;)
 シューマンで名演を残している、リヒテルが1番を残してくれたら良かったのかもしれないが、リヒテルの1番は聞いたことがない。なんとなくロシアのバックハウスのようなギレリスも2番の方が好きだ。
Piano Concerto 1

Piano Concerto 1

 ツイマーマンはショパンの2曲の協奏曲でネバネバの演奏をしたことでもわかるように、ロマンティックな演奏が得意だ。ラトルとの1番もその音の朗らかな響きにも拘わらずとてもロマンティックな演奏だ。しかも全部の音が聞こえるような録音を望んでいて顕微鏡的な演奏を行う。ツイマーマンのピアノの響きはピアノが弦を叩く楽器であること。弦のきれいな共鳴の響きがする(単に録音がいい?)。
 アラウやゼルキンの録音は、トランクルームの中で聞けない、(T_T)のでコメントができない。

 それにしてもアバドは協奏曲の録音もいい演奏をする。